2014年08月06日

VMwareによれば、 Software-Defined Data CenterはSoftware-Defined Enterpriseと発展する

過去数年データセンター市場を研究・解析してきた。この市場を解析するにあたり、数多くの関係者に会い話をしてきた。その際、驚いたのは多くの人が筆者がファシリティの関係者と思ったことだった。筆者はファシリティのことは何も知らないIT屋だったのだが。一般的にデータセンターのコンファレンスや集まりに出かけると、70-80%の参加者はファシリティ関係者でその人達の興味はデータセンターの冷却と電力だ。そして、IT屋はファシリティ屋さんの家のお客のような感じだ。

最近これが変化し始めている。ファシリティの人々もCloudのことを話題にし始めた。大きな変化だと思うが、Cloudのインフラとしてのデータセンターとその上のCloudを同程度理解している人は稀だ。データセンター業界の人は、データセンターに重きを置き、それがどのようにCloudに関連しているかを熟知している人は少ない。反対にCloudの人はそれがどのように実際データセンターで実装されているかを考える人は少ない。

その稀な人々が、Tim CrawfordMark ThieleGreg Nessなどだ。

Software-Defined データセンター
software-defined データセンター (SDDC) の概念は最初2012年にSteve Herrod氏(以前のVMwareのCTOで現在は of General Catalyst Partnersのmanaging director)によって提案された。

実際には、電力、冷却、スペースや建物全ても考慮しなければ、完全なモデルにはならないと思う。以前電源(ここここ)と冷却をソフトウエアで定義する方法に関して述べた。しかし、スペースや建物はダイナミックに拡張したり縮小することはできない。

Software-Definedエンタープライズ

Herrod 氏はVMwareを去ったが, VMwareはこの概念を採用して、software-defined エンタープライズ(SDDE)として拡張した。 VMwareのSDDCに関しては、VMwareのサイトを参照。

簡単に言うならば、SDDCはデータセンターを構成する3大コンポーネントである、コンピュート、ストレッジ、ネットワークを仮想化して、リソースのプールに格納して、ポリシーと負荷に応じてダイナミックに割り当てる。コンピュートとストレッジに比較すると、ネットワークの仮想化は遅れていたが、現在software-definedネットワーク(SDN)もかなり追いついてきた。

Tony Scott氏のプりゼン

最近Northern California 7x24 Exchange Chapter のミーティングがVMwareで開催され、参加してきた。

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CIOのTony Scott氏がSDDEについて講演した。SDDCとSDDEは複雑なサブジェクトであり、このブログでは詳細を語るつもりはない。SDDCはここ、software-defined enterpriseはここを参照。簡単にSDDEを知りたければ、VMwareの CEOのPat Gelsinger氏のビデオを参照。ここ(英語のみ) 。(Scott氏のプリゼンのスライドはこのビデオでも使用されている。).

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Scott 氏はプりゼンをネットワーク仮想化の解であるNSXについて始めた。NSXは、Nicira を買収したのちに製品化されたものだ。 NSXの紹介ビデオは、ここ(英語のみ)。 ネットワークの仮想化が可能になり、SDDCが実際のものとなってきた。そして、最終的にはsoftware-definedエンタープライズを実現することができる。.

SDDC とSDDEの最終目的は IT as a service (ITaaS)だ。

pocess-software-defined-enterprise.JPG

overview-software-defined-enterprise.JPG

SDDEの恩恵はいくつもある。それは、

*ITに対するリクエストを37% 敏感に反応
*オペレーションと開発人員の時間を30%削減
*新たなアプリやITサービスで 26% 収入増加
*イノベーションに予算の50% を投入
*他の方式に比較して2/3以上予算を獲得できる

(出展: VMware Journey Benchmark Survey, 4th Wave 2013)

最後にScott氏のプりゼンは非常に面白く、特に余談は面白かった。その中で、Cloudのセキュリティに関するものを取り上げる。セキュリティにはいろいろな側面があるが、彼の話はハッカーによる攻撃に関するものだった。

Scott氏は以前はMicrosoftのCIOだった。Microsoftのデータセンターは毎日100万人以上の異なった人物から攻撃を受けている。そのため、彼と彼のチームは毎日それに対処するため、防御力が上昇したそうだ。もし、自前のデータセンタで同じことをしようとすれば、特殊なハードやソフトのツールや専門知識を有する人員を確保して維持しなければならない。そのためには、多額の経費が掛かる。Cloudの専門家に託すのが良いのかもしれない。
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2014年08月05日

Internet of Thingsのたくさんのネットワーク・プロトコル

ネットワーク・プロトコルは分野によって様々なものがある。コンピュータやIT分野に限れば、以前はいろいろなものが存在した。例えば、IPX, AppleTalk, Banyan VINES, DECnet, SNA, XNSなどだ。プロトコルが異なれば、ネットワーク間の通信はできない。しかし、周知の様に、コンピュータやIT業界ではIPが標準として確立された。 ちなみに、電力網やビル管理の世界では必ずしもIPが標準とは言えない。

コンピュータやITの分野では接続するものの種類が限られている。大体はコンピュータに関するサーバー、ストレッジ、ネットワーク装置などである。Internet of Things (IoT)の世界では、接続されるもののがコンピューター装置に限らず多彩である。それぞれのThingはいろいろな分野で使用され、それぞれ独自に発展してきた。そのため、異なった通信のための要求(電力源の有無など)、電波の強弱等などを考慮すると全てを相互運用性にするのはなかなか困難であろう。

IoTのネットワーク・プロトコルの相互運用性の解決
この2−3年で、多種のコンソーシアムや企業がこの問題を解決するために設立された。
このブログは以下の記事に触発されて、IoTのネットワーク・プロトコルの相互運用性の解決を目指すコンソーシアムを時間軸に沿ってリストアップしてみた。

Katherine Tweed 氏、“Do Networking Standards Really Matter in Connecting the Smart Home?”


まだ、この分野が始まったばかりなのか、あまり詳細な技術的な情報は示されていない。

2012年

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Lowe Iris
Lowe’s社は自宅改造,リフォーム、日曜大工家などに必要なものや道具を販売する会社だが、7月19日に Iris という自宅管理システムを発表した。この記事によれば,

「Lowe's 社のIrisのプロトコルはZ-Wave やZigBee による自宅コントロール技術とコンパチで空調やセキュリティのシステムをサポートする。更に、Insteon, KNX, UPBや X10 などのプロトコルをサポートするのが望ましい。しかし、 Lowe's は相互運用性の問題を避けるため現在はこの2つのプロトコルのみとコンパチである。」


2013年

Internet of Things コンソーシアム

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Internet of Things コンソーシアム は1月7日に発足した。ウエブサイトからは殆ど情報がないが、この記事から少しだけ分かる。

「新しい技術であるBluetooth Low Energy や Low Power Wi-Fiを取り入れて新たな方式を開発する。そのため、一番のキーとなることはオープンであり、他社との相互運用性を保つことだ。これは、標準団体ではなく技術以外にもビジネスにも重きを置く。」


当初のメンバーは Active Mind Technologies, Basis Science, Coin, Kease, Logitech, Movl, Ouya, Poly-Control, SmartThings, とUbe。

Google によるNest 社の買収
1月13日にNest 社は Googleに買収された。

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Googleのプレスリリースによれば、Nest社のミッションは,

「あまり重点は置かれていないが重要なサーモスタットや煙感知器などを自宅の機器を新たに作り直すこと。」


Nestのサイトによると,

「Nest ProtectはWi-Fi 802.11b/g/n と 802.15.4を使用。」


更に、最近NestはSamsungと共に、Thread Consortium (詳細は下記参照)を設立。

Staples Connect
Staples Connect は9月24日に発表された。

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プレスリリースによれば,

「Staples Connect は1つのアプリと1つのハブで自宅やオフィースで管理するものだ。スマホ、タブレット、PCで動作する。」


この記事によれば,

「Staples Connect Hub ($99)はZ-Wave, Wi-Fi,と Lutron Clear Connect 無線プロトコルをサポートする。」


AllSeen Alliance

AllSeen Alliance は12月10日に発表された。サイトによれば,
「接続と通信はAllJoynによる。」


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「AllJoyn はオープンソースのプロジェクトでソフトウエアのフレームワークと相互運用システムサービスを提供する。」


Wikipediaによると.
「プロトコルは当初Qualcommにより開発されたが、Linux Foundationに移行された。」


主なメンバーは: Qualcomm, Panasonic, Microsoft, Hailer, Sharp, Silicon Image, Technicolor, TP-LINGとLG. 他のメンバーはここに。

少し技術的な情報はここに。ノード間はTCPでノード内部ではソケットで通信する。

2014年

Industrial Internet Consortium
Industrial Internet Consortium は3月27日に発足した。

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創始メンバーは: ATT, IBM, Intel, Cisco, とGE.  詳細はこれを参照(英語のみ)。

Apple’s Homekit
Apple は6月6日にHomekit を発表した

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詳細はAppleのプレスリリースを参照,

Open Interconnect Consortium
Open Interconnect Consortium は7月8日に発表された。

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詳細はIntelのプレスリリースを参照,

「主なメンバーはAtmel Corporation, Broadcom Corporation, Dell, Intel Corporation, Samsung Electronics Co., Ltd.,とWind River」


Thread
Thread はGoogle NestとSamsungが中心になって7月15日に発表された。

thread.png

詳細はここを参照。
「IPv6 に基づく6LoWPANを使い、802.15.4 とコンパチ」


ある見方では、これはZigBee潰しとみている。

結論

上記を見れば、専門家でなくても、IoTの市場はホットであることが分かる。また、そのプロトコルの標準化が進まず、多くの企業が自前のプロトコルを標準にすべき競合していることが分かる。まだ、標準化を達成するには数年掛かるだろう。
posted by infogreen at 02:09| Comment(0) | ICTとエネルギー